三重県を拠点に塗装工事・プラント工事をおこなっております、太田塗装工業株式会社の太田真吾です。
外壁塗装は屋外で行う工事のため、季節によっては「この時期でも大丈夫?」と思う方が多いことと思います。
とくに雨の多い時期などは、施工不良で数年後に外壁がダメになるのでは、という懸念も少なからずあるでしょう。
高い費用がかかるからこそ、慎重な姿勢をとるのは自然なことです。
先日、「どの季節なら失敗が少ないか」というご相談をお客様からいただきました。
個人としておすすめなのは春と秋ですが、しかし気温や湿気の条件さえ合えば、外壁塗装はいつでも行うことができます。
今回は外壁塗装を行う季節ごとのメリット・デメリットについて、ご紹介したいと思います。
季節ごとに生じる、特有の心配ごとなども合わせて解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
■ 条件さえそろえば、外壁塗装は季節を選ばない
外壁塗装は以下の条件さえ守れば、施工が可能です。
・気温が5℃以上
・湿度が85%以下
・強風、雨、雪ではない
・結露が起きていない
これらの条件がそろいやすいということから、春と秋に工事を行うお家・事業所が多い傾向にあります。
しかしながら、日本全国で春と秋が適しているかというと、そうでもないことも。
知り合いが北海道の遠軽町に住んでいますが、4月下旬でも-1℃を記録する日があり、春であっても外壁塗装ができる条件を欠いています。
弊社のある東海地方は黒潮の影響で温暖なものの、三重県の尾鷲市と愛知県の名古屋市を比べると、気候に大きな差が見られます。
1991~2020年の観測で9月平均の降水量を見てみると、尾鷲市は1時間に約740mm、名古屋市は約240mmと3倍近く数値が異なるため、一概にも秋がいいとは言いにくいでしょう。
春と秋は、あくまでそろいやすい季節なので、地域によっては夏や冬のほうが向いている可能性があります。
地域の気候を熟知している地元の塗装店に相談すると、ぴったりの時期が分かるかもしれません。
■ 春にするメリット・デメリット
春は比較的気温や天気が安定した日が続くため、外壁塗装に向いている季節です。
・メリット
外壁塗装の条件がそろいやすいので、雨による施工不良が起きにくいです。
冬に比べて日照時間も長くなり、安定して塗料を乾燥させられます。
塗装前には窓を養生して、開けなくなることもありますが、気温も高くないので閉めたままでも過ごせるでしょう。
・デメリット
春雨前線が発達するため、3月下旬~4月上旬にかけては雨が多くなります。
また、需要の高い季節のため、工事の予約が埋まってしまっていることも。
春に限った話ではありませんが、外壁塗装は契約すればすぐ着工できる工事ではないので、できれば3か月前の時期から施工業者を探すようにしましょう。
・黄砂や花粉はどうなる?
春に懸念される黄砂や花粉ですが、外壁塗装においてはそこまで懸念されることはありません。
外壁塗装の際は足場の周りに養生シートを張りますが、このシートがある程度花粉や黄砂を防ぎます。
塗装前には高圧洗浄で外壁をクリーニングするので、汚れたまま工事することもなく、きれいに塗膜を張れます。
■ 夏にするメリット・デメリット
夏は気温こそ条件にあてはまりますが、湿気や雨で工事が長引きやすいです。
実績のある塗装店なら、あまり問題ないことも。
・メリット
気温が高いため、塗料が乾きやすいです。日照時間も長いので、見落としも少ないかもしれません。
天気が不安定なことから、人気があまりなく、予約を取りやすいでしょう。
梅雨の時期などは工事費を値引く業者もおります。
なお、外壁塗装は雨で工事が長引いても、追加費用がかかることはほとんどありません。
・デメリット
梅雨以外に台風やゲリラ豪雨に見舞われやすく、業者によっては施工不良を起こす可能性があります。
現在は日中に35℃を超えるケースも少なくないので、熱中症を避けるために職人が休み休み工事を行うのがスタンダードです。
・エアコンはつけられる?
夏場に欠かせないエアコンは、工事中でもつけることも可能です。
この場合、施工業者には室外機を養生で完全に覆わないよう、要望を伝えておくことをおすすめします。
通常のエアコンは室内の空気を循環させているので、外の空気が入ってくることはありません。そのため塗料の臭いが室内に充満することはないでしょう。
■ 秋にするメリット・デメリット
秋も春と同じで外壁塗装に適した気候になりますが、近年は暑い日が多いため、夏と同じ措置がとられることもあるでしょう。
・メリット
春と同じく、外壁塗装の条件がそろいやすい季節です。
1年のうちでは最も需要の高い時期といえるでしょう。
とくに10月中旬から11月にかけては、雨が少なく気温も高すぎない傾向にあるので作業効率がよく、職人も負担なく作業を行えます。
・デメリット
9月から10月にかけては、台風に見舞われやすいデメリットがあります。
暑い日も多いので、熱中症予防のために工事が中断されることもあるでしょう。
繁忙期のため予約も取りづらく、人気の塗装店は早めに抑えたほうがいいです。
・年末を見据えた人が多い
秋は年末を見据えて工事を計画する方が多いです。
また、降雪地域は長く雪で工事ができなくなるほか、凍害などのダメージを外壁に受けやすく、雪どけの時期にはお家がぼろぼろになっていることも珍しくありません。
そのような理由から秋が選ばれやすいのかもしれませんね。
■ 冬にするメリット・デメリット
冬は気温で引っ掛かりやすいですが、太平洋側なら晴れた日が多く空気が乾燥しており、問題ないことも。
・メリット
夏と同様、閑散期なので予約が取りやすいです。
年度末が迫っている時期なので決算に間にあうよう、積極的に工事を受注する業者もいるかもしれません。
一般的に窓を閉めている時期なので、工事中に開けられなくても生活に支障がでることはないでしょう。
・デメリット
日照時間が短いため、1日にかけられる作業時間がほかの季節よりも短いです。
気温が低いと、乾燥に時間がかかることもあり、工期も長めに取られるかもしれません。
また、冬型の気圧配置から強い風が吹きやすく、吹き付け塗装などを行う場合は中断する可能性もあります。
・降雪地域は断られることも
降雪地域の場合は、雪によって足場をかけることも難しいため、工事を行っていない業者がほとんど。
年末までに工事を間に合わせたいということなら、冬に入る前に行うのがいいでしょう。
■ 三重県での外壁塗装は、太田塗装工業株式会社まで!
太田塗装工業株式会社は、四日市市を中心に三重県全域、東海4県にて塗装工事を承っております。
地元に根ざして30年以上、さまざまな工事を行ってきましたので、工事の腕には自信がございます。
大手企業とのお取引きもあり、一般のお家以外にもマンションやプラントなどでも大歓迎です。
以下より工事のご相談・お見積りを受け付けておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。
■ まとめ
外壁塗装は施工条件が整いやすい春と秋が、時期として向いています。
ただし、地域によってはほかにも適した時期があるので、地元の塗装店と相談したうえで、工事期を決定したほうが失敗が少ないでしょう。